応急処置(RICE処置)
RICE(ライス)処置という言葉を聞いたことがありますか?
この言葉はスポーツ時の捻挫や自宅などでのやけど・打撲等のケガをしたときに行ってほしいものになります。
ケガをしたときは炎症が起こります。
炎症とは
疼痛(痛み)・・・痛み感覚を起こす化学物質(セロトニンやブラジキニン)が出ます。
発熱・・・炎症時に産生された、白血球やマクロファージという体を守ってくれる物質が熱産生することで引き起こされます。
腫脹(腫れ)・・・ヒスタミンなどの働きで毛細血管の血液が増え、通常血管内にある物質も血管外に流れ出し、腫れというものが起こります。
発赤(赤くなる)・・・毛細血管の拡張で赤く見えます。
そこで、RICE処置というものが大事になってきます。
Rest(レスト)・・・・安静、休ませる
Icing(アイシング)・・・・冷却、冷やす
Compression(コンプレッション)・・・・圧迫、患部に圧力をかける
Elevation(エレベーション)・・・・挙上
これらの頭文字をとりRICE処置と言います。
他にも呼び方があり・ICER・RICESなどもあります。
ICERは文字の順番が違うだけでRest(安静)は安静するのは当たり前という考えがあるので後ろに来ています。
RICESのSはサポートのSです。
さてRICEの言葉の詳しい意味は
Rest(レスト)・・・・安静、休ませる
負傷してしまった患部に負担がかからないような姿勢をとり、安静にするという意味です。
動いていてもいずれは良くなりますが、安静にした方が早く良くなります。
ケガし炎症が起きていたらなるべく動かさないようにしましょう。
Icing(アイシング)・・・・冷却、冷やす
負傷してしまった場所は炎症を起こします。
冷やすものとして一番いいものは水と氷です。
氷のうやビニール袋などに氷水を作り、患部に当てるということです。
注意点は冷やした時に嫌な感じがする人や拒絶反応を起こす人などです。あと、凍傷も注意が必要です。
Compression(コンレッションプ)・・・・圧迫
腫れがひどくなるのを防ぐために押さえいただきたい。圧迫する強さも強すぎると血流が悪くなりすぎて良くないこともあるので注意してください。
Elevation(エレベーション)・・・・高挙、挙上
患部が心臓よりなるべく高い位置にくるような姿勢をとるようにしましょう。
血液は重力の作用で上から下には流れやすく心臓から血液が送られるので心臓に戻してあげましょう。
以上が応急処置の手順になります。
あくまでも応急処置ですので、やれば治るわけではなく、早く良くなるための処置です。
早く良くなり生活やスポーツにと苦にならないように取り組んでいただきたいです。