膝に水が・・・
人の関節内には関節液が存在していて、関節がスムーズに動くように助ける働きや関節軟骨に栄養を与える働きをしています。
関節液は滑膜(関節を包む膜)で作られており、新しい関節液を作りながら、古い関節液を吸収しています。
関節液はこの働きによりバランスが一定に保たれています。
何らかの原因により滑膜の炎症が起きると、滑膜から関節液が過剰に分泌されます。
その結果、関節液が多くなり水腫(水が溜まる)が形成されるようになります。
原因
主な原因として関節軟骨などがすり減った時にでる「カス」や表面から剥がれ落ちた「かけら」(関節ネズミ)が関節包を刺激するのが主な原因です。
加齢によるもの・・・関節軟骨がすり減り衝撃によって擦れてしまい炎症が起きます。
病気によるもの・・・骨、軟骨の変形や破壊などを起こす病気によっても炎症を引き起こします。(関節リウマチ、痛風、変形性膝関節症など)
運動中のケガ・・・運動のオーバーワークで関節部の強度の負担や、衝撃により軟骨や骨が欠けたりし炎症の原因。
また、疲労骨折などで関節部に炎症が起こることがあります。
病院では
水を抜く、薬物療法(炎症を抑える薬「非ステロイド系の消炎鎮痛剤」
シップ、軟膏、クリーム、内服薬や座薬)ヒアルロン酸注射
温熱療法、手術療法などがあります。
つばめ鍼灸接骨院では
問診、検査、触診、視診をして行きます。
徒手検査は
膝に水腫があった場合「膝蓋跳動テスト」をします。
患者はあおむけで膝を伸ばしたまま寝てもらいます。
足の力を抜いてもらいます。
検者は一方の手で膝蓋上包部(膝のお皿の上)に押し当ててそこに溜まった水を下へ(足先方向)押し込みます。
これで膝蓋骨は浮きあがります。もう一方の手の指で膝蓋骨を沈めるように押します。
押したときに沈み込む感じや骨との衝突で「コンコン」や「コツコツ」となる時は陽性となります。
どこに水腫があるか。押すと痛みがあるか。左右見比べて形はどうなっているか。など見ていきます。
施術は
整体、鍼灸での施術で水腫部位の炎症を取り除きながら筋の緊張を取り除いていきます。
お灸、鍼、アイシング、、テーピングなどで症状の緩和をしていきます。
膝に水がたまった人が良く口にするのが「鉛が入っているようだ。」と言います。
膝の水が溜まりすぎた時は抜いてしまうのが楽になります。
しかし、水を抜いた後、何もしなかったらまた水が溜まってしまうので炎症を抑えるようにしていきましょう。